デジタル / DEEP DIVE
情報通信
光ネットワーク・海底ケーブル・次世代無線で「インフラの中のインフラ」を強くする
編集:株式会社アルテレクト / 更新
みらい図鑑の解説イラスト
AI GUIDE / MIRAIミライのやさしい解説
情報の道は、どう進化する?
通信はスマホだけのものではないよ。工場、病院、離れた地域まで、情報を必要な場所につなぐ社会の土台なんだ。
通信網は道路に似ている。道路の広さが通信容量、移動にかかる時間が遅延にあたる。ただし情報は分割して運ばれる。
速さだけでなく、途切れにくさ、消費電力、設備費用も見る必要がある。利用者が少ない地域への整備も課題になる。
- 海底ケーブルの日本企業の世界シェア
- 約20%→35%程度[2] 2026〜2030年に世界で敷設されるケーブルの総延長ベース。2030年までの目標
- 光伝送装置の世界シェア
- 約5%→10%[2] 2030年までの目標
- 日本ベンダーの5G基地局の世界シェア
- 1.7%[2] 2024年
- 次世代ワイヤレスの国内市場
- 10兆円拡大[1] 2035年までの目標
技術と暮らしが、つながる場面。
離れた工場の装置を監視する場面を例に、この分野の技術がどこで役立つのかを考えてみましょう。
編集部による理解のための図解です。実在の設備や導入実績を示すものではありません。仕組み
- **オール光ネットワーク(APN)**は、通信を途中で電気信号に変換せず光のまま送る技術で、大容量・低遅延・低消費電力が特長です。AIの普及で急増する通信量を支える基幹技術であり、APNで結んだ分散型データセンターによって、関東圏などに集中するデータセンターの電力需要を分散する狙いもあります [2]。
- 海底ケーブルは、日本の国際通信の99%を担う基幹インフラです。データセンターの拡大に合わせてハイパースケーラー(巨大クラウド事業者)が自社回線の整備を加速しており、需要は急増しています [1][2]。
- 次世代ワイヤレスには、衛星通信などの非地上系ネットワーク(NTN)、5G/Beyond 5G(6G)、自動運転やロボットに必要なIoT通信基盤が含まれます。基地局機能を汎用サーバ上のソフトウェアで実現する「vRAN」や、その計算基盤をAIにも使う「AI RAN」が、従来技術からのゲームチェンジとして期待されています [1][2]。
情報通信は、どう動く?
ひとつの技術だけで完結するのではなく、前の工程が次の工程を支えています。図の矢印に沿って、役割のつながりを見てみましょう。
- 1情報を符号化する
- 2ネットワークを通す
- 3受信する
- 4サービスに使う
市場と規模
光通信関連市場は2024年の約19兆円から2030年に約53兆円へ急拡大すると予測されています [2]。海底ケーブル分野の世界市場は2030年に7,500億円規模と見込まれ、整備と安定運用を通じて誘発される国内の経済効果は約12〜23兆円と見積もられています [1][2]。国内のワイヤレス関連産業の規模は、2035年時点で110兆円規模と予測されています [2]。
一方、国内の携帯電話事業者のモバイル関連設備投資額は、2021年の1兆6416億円から2024年の1兆3761億円へと17%減少しています [2]。2040年度までの官民投資額は、次世代ワイヤレスで20.5兆円、APNで5.9兆円、海底ケーブルで2.4兆円と想定されています [2]。
実用化には、何が必要?
速さだけでなく、途切れにくさ、消費電力、設備費用も見る必要がある。利用者が少ない地域への整備も課題になる。
編集部による理解のための図解です。実在の設備や導入実績を示すものではありません。主要プレイヤー
出典
- [1]日本成長戦略(閣議決定)内閣官房・2026-07-21
- [2]戦略17分野における「主要な製品・技術等」の官民投資ロードマップ(情報通信分野)内閣官房(日本成長戦略本部決定)・2026-07-21
- [3]日本成長戦略本部(第1回)資料 成長戦略の検討課題内閣官房・2025-11-04

